このデータベースについて
このデータベースは、故牟田口義郎氏が撮影した西アジア・北アフリカ・地中海沿岸諸国のカラー写真約5200枚をデジタル化し、撮影年と撮影場所を付して公開するものである。
牟田口義郎は1959年から朝日新聞社の特派員としてエジプト・カイロに赴任。フランス・パリ支局長も務めた。後に成蹊大学に奉職して研究者の道を歩み、地中海学会の第三代会長や中近東文化センター理事長なども歴任している。朝日新聞記者時代、中東についてはアフガニスタン以西のすべての国々を取材した。当時、日本の新聞記者として初めて訪ねた国々も多い。
牟田口の撮影対象は、いずれも当時、新聞記者でなければ肉迫することが難しかった地で、日本人が訪れることは稀であった。このため、牟田口が撮影した写真は帰国後、当時としては貴重な資料として注目され、多くの写真集が複数の出版社から出版されている。特派員として取材し、記事に掲載された写真は朝日新聞社のアーカイブになっているが、それ以外に数千カットに及ぶ35mmカラースライド(ポジ)が個人遺産として遺った。2011年1月の逝去後は妻の牟田口良子に承継され、2018年に牟田口良子が逝去した後は長男の牟田口章人氏が引き継いだが、2020年、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所に所有権と著作権が譲渡されたのを機に、このデータベースを作成した次第である。
なお、写真のキャプションについては、撮影者による記録が残っている場合、それを尊重したため、同じ撮影地が日本語と別の言語に分かれたり、異なる表記でデータベース化されていることがある。また、撮影年が疑わしいと思われる場合も、撮影者による記録を尊重した。
著作権について
本データベースの著作権は、アジア・アフリカ言語文化研究所に帰属します。
著作権者に無断で転載・複製等を行うことはできません。
撮影当時、被写体となった方々に肖像権があるという考えは、まだ一般的ではありませんでした。そのため、このデータベースにおける人物写真は、必ずしもご本人から公開の許諾が得られていません。被写体の人物にお気づきの点がありましたら、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
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